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第53回i-Café Music 開催報告『築地居留地と近代音楽―讃美歌との出会い―』 

日時:令和2年2月16日(日)14:00~15:00
場所:サロンガイヤール 四谷

第一部のお話築地居留地研究会の理事で元明治学院大学客員教授の中島耕二氏をお迎えして築地居留地と近代音楽―讃美歌との出会い―』 と題して、日本の近代音楽が同居留地から始まったこととを、具体例を多く交えながら語っていただいた。

1869(明治2)年に開設された築地居留地には、外国商社が横浜に留まったため、主にキリスト教宣教師による教会や青山学院、女子学院、立教学院、明治学院、女子聖学院、雙葉学園等の前身が設立され、讃美歌が響いていた。童謡の♪もしもしかめよ、かめさんよで始まる「うさぎとかめ」や文部省唱歌の「夏は来ぬ」、歌曲の「からたちの花」それに長野県民歌「信濃の国」など良く知られた曲を作った日本の代表的な近代音楽家たちは築地居留地と深い関係を持っており、その原点に讃美歌があったとのお話は説得力があった。
ソプラノお二人とi-Café Singers4人が「にわか聖歌隊」となり、お話のタイミングに合わせて讃美歌や、それを元歌にした唱歌等を逐次演奏した。

第二部 ♪ミニ・コンサートは、ソプラノの森美智子さん、武藤弘子さんをお迎えして、讃美歌から唱歌・日本歌曲へ~と題して、讃美歌や居留地と関係のあった滝廉太郎や山田耕作の歌曲などを、植木園子さんのピアノ、i-Café Singersの合唱を添えて披露した。この中で、2007年に「日本の名歌」にも選ばれた明治17年(1894)の日本唱歌「仰げば尊し」のメロディーが、実は1871年にアメリカで出版されたSong for the Close of School から借りたものだったと2011年に明らかになったのはドラマチックで、Singersは双方の歌を披露した。

第三部 交流会は、築地居留地研究会理事長水野雅生さんに乾杯の音頭をお願いして始まった。キッチンマスター役の沼崎有さんが、講演そしてコンサートと同時進行でオープンキッチンでプロの腕前を振ってくださり、交流会は大変盛り上がった。明治洋食の典型として選んだ「海軍カレー」には、長い行列ができた。(岩崎洋三記)

i-Café:11月度部会報告(初回地方公演)

日時:令和元年11月13日(水)
場所:ゲルト・クナッパー ギャラリー(茨城県久慈郡大子町)

第52回i-Caféは、11月13日(水)茨城県久慈郡大子町のゲルト・クナッパー ギャラリーで開催されました。『i-Caféの絵』を描いてくれた会員のイラストレーターゆうきよしなり氏が同所で個展を開催する機会に、i-Café初の地方公演を実現しようと企画しました。直前に台風19号で町を流れる久慈川が氾濫し、水郡線の鉄橋が二つ落ちるなどの大災害に見舞われ、復興中に火災も発生して、一時は開催が危ぶまれましたが、『こんな時こそ、ゆうきよしなりさんのほっとする絵や、i-Café-musicで町の人たちに元気になってもらいたい』との二代目館長ウテ・クネッパーさんの決断でi-Caféは決行されました。東京から東北新幹線で那須塩原駅まで1時間、そして車でさらに1時間の遠隔地でしたが、泉代表以下12名の会員が駆けつけ、地元参加者共々40人以上の賑やかな会になりました。

①会場は江戸末期の古民家
会場は、1975年に大子に移り住んだドイツ人陶芸家故ゲルト・クネッパーさんが、廃屋になっていた江戸時代末期の長屋門付き藁ぶき屋根古民家修復し、長屋門にギャラリーを設けたもので、i-Caféは広い庭をの奥にある母屋で行われました。陶芸作品に囲まれ、部屋の中央には大きな鉄瓶の架かった囲炉裏がある趣のある会場でした。ウテさんはゲルトさんの長女で、5年前の当会新年会に来てくれたお馴染みでした。

②レクチャーは畠山朔男会員の『岩倉使節団に同行した5人の女子留学生』

プログラムは何時ものように第一部「映像とお話」、第二部「ミニ・コンサート」、第三部「交流会」の三部構成で、第一部では、DVD 『岩倉使節団の米欧回覧』 の第1章 「使節団の出発」を映した後、会員の畠山朔男氏が『岩倉使節団に同行した5人の女子留学生』と題して、津田梅子、大山捨松、永井繁子を中心に、留学生派遣経緯、現地での勉学状況、帰国後の活躍ぶりを、パワーポイントを駆使して丹念に話してくれました。大山捨松が那須塩原駅近辺に住んでいたこともあり、大変興味深く聞いていただけました。

③ミニコンサートは、永井繁子日本初演の『舞踏への勧誘』や『トミー・ポルカ』など

第二部ミニコンサートでは、帰国後音楽取調掛の洋琴教授となり西洋音楽導入に努めた永井繁子が明治22年6月華族会館の「音楽同好会」で日本初演したウェーバー『舞踏への勧誘』と、16歳で通訳見習いとして岩倉使節団に加わり、全米の人気者となり「♪小柄でかわいいトミー、人妻も娘も夢中、日本から来たサムライ・トミー♪」と歌われた立石斧次郎の『トミー・ポルカ』を植木さんがピアノで演じた後、i-Café Singersの畠山、岩崎の二人が、ジョン万次郎が日本に伝えたフォスターの『おおスザンナ』と『ケンタッキーの我が家』を披露しました。

③地元の方々と交流
第三部交流会では、ウテさん手作りのホットワインで体を温め、囲炉裏に手足をかざしながら、地元の方々と話が弾みました。シカゴの村井さんの紹介で水戸から駆けつけて下さった鈴木祐志さんには、前田利嗣の随員として岩倉使節団に加わった関澤明清が日本で初めて鱒の人工孵化を成功させたこと、その試験地が大子に近い那須や水戸だったことを語っていただきました。最後にみんなで『里の秋』を歌って、名残を惜しみました。
(文責:岩崎洋三)

 

I-Café-music: 9月度部会報告「イタリア編」

日時:令和元年9月8日(日)14:00~15:00
場所:サロン・ガイヤール

『第33回i-Café-music~イタリア編』は、9月8日(日)四谷 『サロン・ガイヤール』 で開催されました。夜半には台風15号が上陸見込みとの予報もあり開催が危ぶまれましたが、意外にも超満員になり、魅力的なお話とミニコンサートに盛り上がって、天候悪化前にご帰宅いただけたのは幸運でした。

『第一部映像とお話』では、DVD『岩倉使節団の米欧回覧』の第8章「西洋文明の源流イタリア」を見た後、音楽評論家萩谷由喜子さんに『明治の洋楽発展に寄与した女性たち~幸田姉妹、三浦環、大山久子他』をお話いただきました。

女性の視点から描く音楽史に定評がある萩谷さんは、昨年出版した『蝶々夫人と日露戦争~大山久子の知られざる生涯』という本で、日本が舞台となったイタリアの名作オペラ・プッチーニの『蝶々夫人』の誕生を、同年に起きた日露戦争と絡めて描いています。萩谷さんによれば、『蝶々夫人』には「宮さん宮さん」、「お江戸日本橋」、「さくらさくら」等8曲の日本の歌が使われているが、それらは当時の駐伊公使大山綱介の夫人久子がプッチーニに紹介したそうです。それらがどの様にオペラに取り込まれたかを、萩谷さんはピアニストの植木さんに逐一弾いてもらいながら具体的に説明してくれました。第3幕の幕切れに当時の流行歌だった「推量節」のメロデイーが ドラマチックなオーケストラの曲になって奏されることをはじめ、日本の歌がオペラにごく自然に取り込まれていることを教えていただいた。

オペラ誕生と同時期に、イタリアの造船所がアルゼンチンの注文で建造した二隻の軍艦が注文取消しになったとの情報が大山公使にもたらされ、日本が一触即発のロシア戦に備えて購入し、<日進><春日>と命名したこと。購入代金153万ポンドの支払いはロンドンで行われ、これに関わったのが元岩倉使節団員で日英同盟締結に活躍した林董駐英公使だったこと。 日本が日露戦争に勝利したことでプッチーニの日本を見る目が変わり、初演で不評だった『蝶々夫人』から日本を蔑視するような場面を修正し、その結果『蝶々夫人』は世界のオペラハウスで上演される上位5に入るオペラになった等々のお話はとても興味深かく、オペラを見るのが一段と楽しみになりました。

『第二部ミニコンサート』では、メゾソプラノ伊達伸子、ソプラノ酒井えり子、同磯田直子のお三方が、『蝶々夫人』から『ある晴れた日に』や『花の二重唱』、そしてイタリア民謡『チリビリビン』などを熱唱していただき、満席の会場はオペラハウスと化しました。i-Café Singersは戊辰戦争で歌われた日本最初の軍歌『宮さん宮さん』を披露しましたが、この曲はオペラの第二幕で蝶々さんに求婚するヤマドリ公のテーマに使われている由です。因みに、『チリビリビン』は、お三方の師匠で往年の名プリマ大谷洌子さんが1955年のNHK紅白歌合戦で歌った歌だそうです。

『第三部懇親会』にはアメリカの大学院で、日本に派遣された宣教師について博士論文を書いているという若い女性も含めてほとんど全員が残り、『台風どこ吹く風』と盛り上がりましたが、電車の動いている内に帰ろうと5時前に散会しました。
(文責:岩崎洋三)

icafe-music:5月度開催報告「岩倉使節団も味わったベルギービールの話」

日時:令和元年5月26日 14:00~17:00
場所:四谷「サロンガイヤール」
第1部:映像とお話

①映像:DVD「岩倉使節団の米欧回覧」第7章小国の知恵から「ベルギー」
②お話:門司健次郎氏(元カナダ大使)

以下の文章は門司氏のFB <https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=147662226369866&id=100033782686891>

からの転載です。

26日岩倉使節団の米欧回覧実記を読み解く「米欧亜回覧の会」で、ベルギービールの講演とテイスティングを行いました。岩倉使節団は、18732月に8日間ベルギーを訪問しています。当時のベルギーは独立後40年強の若い国でしたが、欧州でも先進の重工業国であり、使節団は、製鉄所、ガラス工場、ブリキ工場始め多くの工場を視察しました。一行は、その前に訪問した米、英、仏の大国の力に感心しつつも、ベルギー、オランダの両国について、小国にもかかわらず、自主の権利を有し、経済や貿易で力を発揮していることに感心しています。大国と日本との文明度の落差を痛感し、極東の小国日本の姿をヨーロッパの小国と重ね合わせ、そこに模範国としての可能性を見ていたとも解されます。 

 

ビールについては、英国でビール工場を視察し、「欧州でビール醸造が盛んなのは英、独、オーストリア及びベルギーの各国であり、それぞれ努力している。我々が見た工場の広大さを見ても、この産業がいかに盛んかがわかるというものである。」としています。
ベルギーはビールの博物館と言われますが、それは、銘柄の多さではなく、様々な異なるタイプのビールが醸されているという多様性によるものです。私は2回のベルギー勤務で25カ所の醸造所を訪ね、420種類のビールを味わい、ベルギービールの虜になりました。

   

ベルギーという国とベルギービールの魅力についての講演の後、プロのソプラノ歌手によるミニコンサートを挟み、試飲に入ります。ベルギービールの多様性を伝えるべく7種類のビールを用意しました。タイプとしては、白ビール(フーガルテン)、ランビック(ボーン・クリーク:桜桃ビール)、ベルギー・エール(デ・コニンク)、地域特別ビール(ラ・シュッフ)、強い黄金エール(デュベル)、トラピスト(シメイ・ブルー)、ランビック(ボーン・グーズ)です。

 

スレーワーゲン在日ベルギー大使のご厚意で、2種類のランビックを協賛いただき、自然発酵ビールという最もベルギーらしいビールも味わうことが出来ました。全て上面発酵のエールタイプであり、ピルスナータイプとの大きな違いはその香りと複雑な味にあります。ギンギンに冷やすことはせず、それぞれに適温があり(今回は、68℃812℃1216℃3つ)温度調整に苦労しました。ベルギービールの美味しさと幅の広さがよく分かったと参加者の皆さんには大変好評でした。 

 

ベルギービールの文献、ポスター、専用グラス、Tシャツ、ラベルのコレクション、飲んだ記録等も持ち込みました。ネクタイは、ラ・シュッフの小人柄とホップ柄。まだ日本でベルギービールがよく知られていなかった90年代前半にその普及に力を入れましたが、その頃の雑誌(東京人)の記事(文章は藤田千恵子さん)もお見せしました。

    

   

ベルギービールの後は、持ち込んだ日本酒の一升瓶を味わってもらいました。好みの純米酒を考えていましたが、季節外れの真夏日に、「紀土 純米吟醸 夏の疾風」を買ってしまいました。福島県喜多方市小原酒造のもろみにモーツァルトを聴かせて醸した蔵粋シリーズ2本の持ち込みもあり、日本酒の宣伝も出来ました。
以上

第2部:ミニコンサート ~5月は歌が溢れ~
♪ モーツァルト 『5月の歌』
♪ ブラームス  『5月の歌』
♪ フォーレ 『5月の歌』
♪ シューマン
  『美しき5月に』
♪ 『Ein Prosit 』 など乾杯の歌

ソプラノ:
森美智子
(東京藝術大学卒業・同大学院修了、共立女子高校講師、二期会会員)
武藤弘子(武蔵野音楽大学卒業、ワシントン大学院修了、鎌倉女子大学講師、二期会会員)
ピアノ:
植木園子
東京藝術大学別科修了、武蔵野音楽大学卒業、同大学院修了)
  唱:  i-Café Singers会員/畠山朔男Tr.岩崎洋三Tr.吉原重和Br.西川武彦Bs.相楽敏夫Bs.

第3部:交流会

I-Café-lecture:4月開催報告『平成政権史―そして安倍政権の今』

日時:2019.4.2 13:30~16:30
場所:日比谷図書文化館4階スタジオプラス
講師:芹川洋一氏 日本経済新聞論説フェロー

芹川氏は1979年から2005年まで日経新聞の政治部に所属、その後も政治部長、論説委員長などを歴任し、一貫して踏み込んだ政治報道を貫いて来られた。昨年10月からはBSテレ東の『NIKKEI経済サロン』のキャスターとしてもご活躍中だ。テーマに沿ったご著書も、『平成の政治』、『平成政権史』、『政治が危ない』等少なくない。平成の終わりで、新元号制定や統一地方選挙関連のお仕事でご多忙の中、当会に時間を割いていただけたのは、大変幸運だった。

芹川氏は、折角政権交代を実現した民主党が政権運営に失敗して政権の座から滑り降りた後、野党が民主勢力の結集叶わず弱体化し、自民党長期政権を許容したという。現在の5政党の体制は、昭和の自民、社会、公明、民社、共産とほとんど一緒とし、自民党長期政権化の55年体制に戻ったともいう。そして、野党が旧体制を打破できるか否かは、今夏の参院選で野党が結集して一人区を制することが出来るか否かにかかっていると。

平成の政治に大きなインパクトを与えたものとして、芹川氏は小選挙区制の導入、上級官僚任免権を含む強すぎる官邸、政治資金規正法に伴う派閥の勢力後退で、養成機能が衰え国会議員の専門性が低下、地方議員が相対的に優位に立つ局面のが目立つようになったと。もし、野党が今後もバラバラのままだったら、待っているのは辞世の句のみと厳しくむすんだ。

講演後の質疑応答に丹念にお答えいただき、セッションが40分も続いたのは近来稀だった。それほど、お話が具体性を帯びて分かり易く、真剣な議論を呼び起こしたということだろう。芹川氏がお帰りになった後も、打ち上げでホットな論議が続いた。(文責岩崎洋三)

I-Café-music:3月開催報告(第32回)

3月10日(日)14時~15時
場所:西荻窪 スタジオ&ギャラリー『響』

第一部 映像とお話では、DVD『岩倉使節団の米欧回覧』の
第7章「小国の智恵」を見た後、毎日新聞編集委員森忠彦氏に
『EUに学ぶ外国人労働者の問題点』
と題して、その背景や歴史、問題点などをお話しいただきました。

シリア等から大規模難民が押し寄せる欧州各国は、雇用・宗教問題が深刻化し難民受け入れに消極姿勢に転じている。一方、生産年齢人口の減少から労働力不足に見舞われている日本は、昨年末改正入管法を成立させて、2017年段階で128万人いた外国人労働者を増やす姿勢を明確にした。近隣住民との摩擦や、社会福祉問題・移民問題も含めて、問題深刻化を回避するには、相互理解・共存が不可欠と結んだ。

第2部 ミニコンサートでは、「あの山を越えて」のテーマでゲーテの教養小説「ヴィルヘルムマイスターの修行時代」の中のミニヨンの歌「ただ憧れを知る者だけが」を歌詞にした異なる作曲家による歌曲を、森美智子さん武藤弘子さんのソプラノで聴き比べた他、「サウンドオブミュージック」 から 「エーデルワイス」「クライム エブリ マウンテン」を i cafe singersも加わって歌い、 ヨーロッパの人達の、山を越えた所にある遠い異国への憧れの気持ちに思いを馳せた。

第三部懇親会では、講師の森さん、今回もご参加下さったコルカット先生などに活発な質問が飛び、それに丁寧にお答えいただき、今回も賑やかで和やかな、そして贅沢な時間になりました。(岩崎洋三記)

 

i-Café≪大仏次郎『天皇の世紀』を見る会≫終了報告

『天皇の世紀』は朝日新聞が明治100年に因んで昭和42年に連載をスタートさせた大仏次郎の「史実と信ぜられるものに従い、克明すぎると自分でも見るくらいに、事実のブロックを積み重ねて行って、それがどんな意味を物語っているかを書き綴った」長編で、後に朝日放送で13話の連続1時間物テレビ映画として放送されました。

『見る会』は、明治150年の年に、この『天皇の世紀』13話を7回連続で見ながら、明治維新や岩倉使節団の意義を改めて考えようと昨年7月シェア奥沢でスタートしました。
2回目以降は会場を日比谷図書文化館4階のセミナールームに移し、本年2月の7回目をもって無事終了しました。

1時間物のテレビ映画と言う限界は当然あるものの、映像の迫力は絶大で、文字通り生きた歴史を学べました。毎回丹念な説明で理解を促進してくださったナヴィゲーターのみなさんに心から感謝申し上げます。

それにしても、大佛次郎が筆半ばで倒れ『天皇の世紀』を完結できなかったことが心残りです。(岩崎記)

     
開催日・場所 タイトル(各巻48分) ナヴィゲーター
1 7月22日(日)       @シェア奥沢 第一話 『黒船渡来』~太平の眠りを覚ます4隻の黒船    

第二話 『野火』  ~変革の種を蒔いた吉田松陰

半澤健市氏
2 8月21日(火)       @日比谷 第三話 『先覚』~砲術開祖・高島秋帆の執念       

第四話 『地熱』~日米修好通商条約締結の波紋

岩崎洋三氏
3 10月5日(金)       @日比谷 第五話 『大獄』~安政の大弾圧と桜田門外の変        第六話 『異国』~咸臨丸による太平洋横断の船旅 小野博正氏
4 11月13日(火)      @日比谷 第七話 『黒い風』~相次いで起こるテロリズムの嵐        第八話 『降嫁』~公武合体に暗躍する人々 芳野健二氏
5 12月11日(火)      @日比谷 第九話 『急流』~寺田屋事件の裏で起きた悲劇        第十話 『攘夷』~生麦村で白昼起きた異人斬り 芳野健二氏
6 1月17日(木)      @日比谷 第十一話 『決起』~奇才・高杉晋作の短すぎた生涯        第十二話 『義兵』~土佐勤皇党の斃れた志士たち 小野博正氏
7 2月21日(木)

@日比谷(最終)

第十三話 『壊滅』~時流に乗り遅れた天狗党の悲劇 塚本弘氏

 

I-Café-Music:1月開催報告『ネットワークという未来』

第32回i-Café-musicは1月13日(日)14.00-17.00
西荻窪のスタジオ&ギャラリー『響』にて開催された。

第一部「映像とお話」

ご出席の中にプリンストン大学名誉教授マーティン・コルカット先生がいらっしゃったので、急遽映像に代えて岩倉使節団のアメリカ訪問を短時間語っていただいた。次いで、朝日新聞OB服部桂さんに『ネットワークという未来』と題してご講演いただいた。

服部さんはインターネット以前の社会でのメッセージ伝達の進化、インターネット誕生してからの50年、インターネット以後の世界にまたがる長いレンジでのメディアの進化とパースペクティヴを、58コマのパワーポイントを駆使して分かり易く説いて下さった。

早稲田大学工学部のご出身の服部さんは、1978年に朝日新聞に入社し、Asahiパソコンの立ち上げやインターネット記事連載に関わる一方、その世界では有名なMITのメディア・ラボに特別研究員として3年間身を置いた方で、インターネットを語るに服部さんは最も相応しい方の一人だろう。

1869年に米軍中心に開発されたAPRAネットでインターネットが誕生して50周年だそうだ。同じ年にアポロ11号が宇宙の暗闇に浮かぶ地球の写真を送ってきたが、それを見たスティーヴ・ジョッブスが、世界の人をネットワークで繋いであげようと一念発起し、数年後パソコンを開発、後スマートフォンを世に出してあっという間にインターネットの大衆化を実現した話には感銘を覚えた。

なお、この日は、服部さんの訳書『<インターネット>の次に来るもの~未来を決める12の法則』を読んで服部さんをi-Cafeの講師に推挙してくださった当会お馴染みの仏文学者芳野まいさんが、インタビューワーを買って出て下さり、興味と理解が一段と深まったのは望外の喜びでした。

第二部 ミニ・コンサート

ソプラノ中澤孝子さんが『エビータ』を中心にブロードウェ・ミュージカルの歌を披露して下さった。実は、中澤さんは昨年9月のi-Caféで芳野まいさんのお話「政治とファッション~たとえばジャッキー・ケネディ」に合わせて選曲していただいていたが、直前の台風のため今日まで延期を余儀なくされものだった。
有名な Don’t Cry For Me Argentina などの熱唱に加えて、ペロン大統領夫人として苦労したエビータについての語りにみなさん酔いしれました。i-Café Singers も頑張ってバックコーラスを歌わせていただきました。

第三部交流会

交流会は、インターネット世界を若干でも理解できた喜び、『エビータ』の熱唱に刺激されてか、初めての方々や若い人たちも含めて活発なご発言が続き、今回も大変盛り上がって幕となりました。(岩崎記)

 

 

iCafe:11月部会報告「アメリカ編Ⅲ」

日時:2018.11.18 14:00~17:00
場所:西荻窪 スタジオ&ギャラリー「響」
内容:i-Café-musicアメリカ編Ⅲ

第一部映像とお話では、DVD「岩倉使節団の米欧回覧」のボストン訪問部分を見た後、静岡文化芸術大学教授奥中康人先生に『和洋折衷歌謡、苦難の歴史』と題して、明治期の西洋音楽導入の諸問題を語っていただいた。奥中先生には2016年6月、20周年記念シンポジウムのプレ・セミナーで『岩倉使節団と西洋音楽~国家と音楽』をお話いただき大好評だった。再登場の機会を窺っていたが、今回ご多忙の中を浜松からお越しいただけたのは光栄だった。

先生は、『国家と音楽』(2008年サントリー学芸賞)や『和洋折衷音楽史』(2014年)等のご著書を踏まえて、今回は『明治期の唱歌は「日本のうた」の原点ですが、実は、「西洋のメロディ」と「日本語の歌詞」の危ういバランスの上に成立しています。そもそも、西洋のメロディは、日本語と相性が良いとは言えないからです。このような視点から、近代日本の「和洋折衷」スタイルの音楽の歴史 ―― 唱歌からロックまで ―― を振り返りたいと思います。』と前置きして、借用した西洋メロディーに日本語を当てはめることから始まった西洋音楽導入が、滝廉太郎に至って日本語歌詞にマッチした独自の作曲をするまでの苦難の歴史をパワ―ポイントを駆使して明解に語って下さった。

第二部:♪ミニ・コンサート♪では、新年会で『オペラ座の怪人』等を歌って聴衆を魅了した元劇団四季の主役ソプラノ中澤孝子さんに、奥中先生のレクチャーに合わせて『日本に根付いた西洋音楽』と題して、瀧廉太郎の『組曲四季』や庭の千草(The Last Rose of Summer)等を植木園子さんのピアノ伴奏で熱唱して頂いた。
i-CafeSingersも戊辰戦争で歌われた品川弥二郎作詞、大村益次郎作曲と云われる『宮さん宮さん(トンヤレ節)』や日本最初のワルツ『美しき天然』などを披露した。

第三部:交流会では、シカゴ在住の村井智恵会員も参加してくれて、大いに盛り上がった。(岩崎記)

当日のプログラムはこちらから。

 

 

I-Café :9月部会報告

日時:2018年10月7日(日)14時~17時
場所:西荻窪「響」

9月30日(日)開催予定だったi-Caféは、大型台風接近のためを一週間延期し10月7日(日)西荻窪『響』で開催された。日程変更で、第二部ミニコンサート出演者変更の事態になったが、i-Café常連のソプラノお二人のご協力で無事凌げたのは幸いだった。(プログラム添付)

第一部 映像とお話

DVD『岩倉使節団の米欧回覧』で使節団のサンフランシスコ到着から、ワシントンへの鉄道の旅を見た後、今年の新年会で、『フランスはなぜ「ブランド」になるのか?』を語り大好評だった芳野まいさんをお招きして、『政治とファッションたとえばジャッキー・ケネディと題して、歴史上もっとも若いアメリカ大統領の夫人として絶大な人気を誇った彼女が、どのようにそのスタイルを「作り」「伝え」、政権の価値を高めていったか、豊富な図版や映像を駆使してお話いただいた。ジャッキーが大統領夫人になった途端に、個人的趣味より、大統領の政治活動をサポートするファッションに徹し、なおかつファッションをリードしたとのお話は大変説得力があった。

第二部 ♪ミニ・コンサート

i-Café常連のソプラノ森美智子さんと武藤弘子が、ピアノの植木園子ともども一週間の準備で『アメリカの映画音楽から他』と題して、『ウェストサイド・ストーリー』『オズの魔法使い』『ティファニーで朝食を』などから懐かしい歌をご披露いただいた。i-Café Singersも『峠のわが家』『なつかしきケンタッキーのわが家』などアメリカ民謡を歌わせていただいた。

第三部 交流会

ワインと軽食をいただきながらの交流会は、いつになく大変盛り上がった。(岩崎記)

当日のプログラムはこちらから

♪ i-Café♪≪お話と映像と音楽でたどる『岩倉使節団の米欧回覧』

台風接近のため、9月30日(日)に予定していたi-Caféを、急遽10月7日(日)に変更しました。 これに伴い、ミニ・コンサートは、ソプラノ森美智子さんと武藤弘子さんの『アメリカの映画音楽から』に変更しました。ソプラノ中澤孝子さんの『ブロードウェイ・ミュージカルから』は、11月18日(日)の i-Caféでご披露いただく予定です。

1)日 時:2018年10月7日(日)14.00-17.00
2)場 所:西荻窪・スタジオ&ギャラリー『響』
住所:杉並区西荻北 3-15 -2(JR 中央線西荻窪駅北口3分) 中央線西荻窪駅北口3分)
電話: 03 -3395-2192
3)会 費:3000円(会員2500円)軽食・ワイン付

第一部 映像とお話 大好評だった今年の新年会で、『フランスはなぜ「ブランド」になるのか?』を語っていただいた芳野まいさんに再登場いただきます。
① 映 像:DVD「岩倉使節団の米欧回覧」第2章『新しい国アメリカ』
② お 話:芳野まい氏 『政治とファッション~たとえばジャッキー・ケネディ』 歴史上もっとも若いアメリカ大統領の夫人として絶大な人気を誇った彼女は、どのようにそのスタイルを「作り」「伝え」、政権の価値を高めていったか?豊富な図版や映像で視覚的にイメージをつかみ、当時の国内・国際政治状況、またハリウッド映画産業との関わりについてもたどりながら、考えていきます。

(芳野まい:東京大学教養学部卒、同大学院総合文化研究科博士課程満期退学、ソルボンヌ大学フランス文学科DEA取得、東京成徳大学准教授、NHKフランス語講座「ファッションをひもとき、時を読む」講師他、プルーストを中心に小説・映画の中の音楽、ダンス、ファッション、ヘアメイクの流行についての研究。教科書「日本について、職業について、フランス語で学び、伝える」(弘学社刊)

第二部 ♪ミニ・コンサート♪~アメリカの映画音楽から他~ 『ウェストサイド・ストー リー』より
♪ Tonight
♪ Somewhere
♪One Hand Heart
『 オズの魔 法使い 』より
♪Over the Rainbow (虹の彼方 に)
『ティファニーで朝食を』より
♪ Moon River ( ムーンリ ヴァ― )
『ピノキオ 』より
♪ When You Wish Upon a Star (星に願いを)
ポピュラー /カントリー
♪ Tennessee Waltz(テネシ テネシ ーワルツ )
アメリカ民謡
♪ Home on the Range(峠のわが家  )
♪ My Old Kentucky Home, Good Night (なつかしきケンタッキーのわが家)他

☆ ソプラノ:  森美智子 (東京藝術大学卒業・同大学院修了、共立女子高校講師、二期会会員)

☆ソプラノ:武藤弘子 (武蔵野音楽大学卒業、 ワシント大学院修了、鎌倉女子大講師、二期会員)

☆ ピアノ: 植木園子 (東京藝術大学別科ピアノ専攻修 了、武蔵野音楽大学ピアノ科卒業・同大学院音楽研究科修 了)

☆ 合 唱: i-Café Singers (会員 、畠山朔男Tr、岩崎洋三Tr、吉原重和Br、相楽敏夫Bs)

第三部 交流会 ワインと軽食をいただきながら余韻楽しみまょう。 ワインと軽食をいただきながら余韻楽しみまょう。 ワインと軽食をいただきながら余韻楽しみまょう。

米欧亜回覧の会
お申込み
sono.ueki@gmail.com  植木
iwasakiyz1116@gmail.com  岩崎

プログラムはこちら

 

i-Café 7月部会報告:大仏次郎『天皇の世紀』を見る会 第1回

2018年7月22日(日)
時間:14.00-17.00
場所:シェア奥沢

☆第一部:お話と映像
☆ 前奏:♪『宮さん宮さん』(戊辰戦争官軍軍歌)
お話:『大仏次郎と天皇の世紀』半澤健市氏(会員)
第一話 『黒船渡来』~太平の眠りを覚ます4隻の黒船(48分)
~Tea Break~
第二話 『野火』~変革の種を蒔いた吉田松陰(48分)

☆第二部:交流会
ワインとシェア奥沢キッチンマスター手作りのお料理を頂きながら歓談した。

♪『四季はめぐる』(仲津真治氏(会員)作詞・作曲)のご紹介 ピアノ: 植木園子 植木園子 植木園子 植木園子 、合 唱: i-Café Singers (畠山朔男Tr、岩崎洋三Tr、吉原重和Br、西川武彦Bs.  )

☆大仏次郎『天皇の季節』
嘉永5年(1852)の祐宮(後の明治天皇)誕生、翌年のペリー艦隊来航から戊辰戦争に至る激動の幕末維新の時代を膨大な歴史資料を駆使して描いた歴史小説。朝日新聞が明治100年に因んで企画し、1967年 1月1日から1973年4月25日まで朝刊に連載されたが、4月30日がんのため病没、未完となった。
1971年には、13話の連続1時間ものテレビ映画として朝日放送で放映された。

I-Café Music:6月度報告「広島原爆ドームの世界遺産登録を目指して – 日米外交秘話」

2018年6月17日
場所:響

原爆ドームは、1996年12月、メキシコのメリダ市で開かれた世界遺産委員会において、世界遺産リストヘの登録が決定された。世間では余り知られていないが、登録実現のために舞台裏で行われた交渉は困難を極めた。困難であった理由は、第一に原爆ドームに対する日本国民と諸外国の認識のギャップ、第二に日米関係、第三に日中関係である。

第一の日本と諸外国の認識のギャップであるが、原爆ドームの世界遺産化は、日本の多くの関係者にとって長年の課題であり、1992年の世界遺産条約加入後は、官民挙げての大運動となったが、世界遺産委員会においては、原爆ドームのような「歴史上の負の遺産」は、政治的案件として、余り歓迎されない雰囲気があった。続きは会員ページで

以下は当日の写真です。

i-Cafe-music:4月部会報告「総集編」

日時:平成30年4月29日 14時~17時
場所:シェア奥沢
2014年8月にスタートしたi-Cafe-music@シェア奥沢も今回で
20回目を迎えました。
一区切りということで、『総集編』として、第一部のお話は
泉三郎代表に『岩倉使節団の土産は何だったのか?』と題して
岩倉使節団の意義を熱っぽく語っていただきました。
第二部ミニ・コンサートは、『幕末・明治の西洋音楽』と題して、ペリー来航時の『ヤンキードゥードゥル』、戊辰戦争時の『宮さん宮さん』に始まり文部省唱歌に至る西洋音楽の導入状況を、ピアノ植木さんの選曲の下、お馴染みソプラノ武藤弘子さん+i-Cafe Singersに加えて、ヴィオラの鴇沢幸子さん、ヴァイオリンの植木潤さん応援出演いただき、なんとも贅沢なレクチャー・コンサートになりました。
第三部の交流会は、新入会員や新年会や歴史部会、グローバルでご縁の出来た方々を含め40人近くが、キッチンマスター立山徹さん力作のハヤシライス、コロッケ、アンパン等明治の洋食をいただきながら、談論風発、時間を大幅に超過してしまいました。
同夜帰宅したら、毎回熱心にご参加いただいている会員の仲津真治さんから、次のようなメールが届いていたのは、嬉しい限りでした。
『本日は、素晴らしい集いを有り難うございました。泉さんのお話は力の籠もった、そして充実度と体系性に優れたものでした。

岩倉使節団の歴史的意義と重みが、あらためて好く分かりました。
また、音楽の演奏会は、良く知られてはいるが、背景や趣旨の十分に認識されていない歌曲が選び出されて、各々披露戴いたと思います
特に会津に関わる実話などには驚きました。認識が改まったように思います。そして、ユニークな御料理美味しく戴きました。
重ね重ね御礼申し上げます。 』

次回は、6月17日(日)、場所を西荻窪の『響』に変えて、『米国編』から再スタートします。
元シカゴ総領事久枝譲治さんのお話と、新年会でご登場いただいた
ソプラノ中澤孝子さん(元劇団四季ヒロイン)にアメリカのミュージカルとオペレッタを歌っていただく予定です。ご期待ください。(岩崎)

I-cafemusic:2月部会報告「映像と音楽でたどる岩倉使節団の米欧回覧フランス編Ⅲ」

1)日 時:2018年2月25日(日)14.00-17.00
2)場 所:シェア奥沢:世田谷区奥沢2-32-11、 電話03-6421-2118

昨年3月のi-Caféで『プルースト(1871-1922)の小説とその時代』を語っていただいた芳野まいさんと、フランス音楽も得意

第一部 映像とお話
① 映 像:DVD「岩倉使節団の米欧回覧」第6章麗都パリとフランスの底力

② お 話:芳野まい氏「フランスに学び、日本を伝える/考える
(東京大学教養学部卒、同大学院総合文化研究科博士課程満期退学、ソルボンヌ大学フランス文学科DEA取得、東京成徳大学准教授、NHKフランス語講座「ファッションをひもとき、時を読む」講師他、プルーストを中心に小説・映画の中の音楽、ダンス、ファッション、ヘアメイクの流行についての研究。教科書「日本について、職業について、フランス語で学び、伝える」(弘学社刊)

第二部 ♪ ミニ・コンサート~フランスの歌~♪
♪ ドビュッシー :『美しい夕べ』(Beau Soir)
♪ マルティーニ:『愛の喜び』(Piacer d’amor)
♪ ゴダール:『ジョスランの子守唄』~オペラ「Jocelyn」から
♪ フランス民謡曲:『星影さやかに』(一日の終わり)
♪ ミュージカル「レ・ミゼラブル」から:『民衆の歌』 他

☆ ソプラノ:武藤弘子(武蔵野音楽大学卒業、ワシントン大学院
修了、 鎌倉女子大学講師、二期会会員)
☆ ピアノ: 植木園子(東京藝術大学別科修了、武蔵野音楽大学
卒業、同大学院修了)
☆ 合 唱: i-Café Singers(会員、畠山朔男Tr、
岩崎洋三Tr、吉原重和Br、西川武彦Bs.)

 

第三部 交流会
シェア奥沢キッチンマスターお手製の料理とワインを楽しみ、岩倉使節団やフランスを語り、話題に花を咲かせました。
(岩崎)