『天皇の世紀』は朝日新聞が明治100年に因んで昭和42年に連載をスタートさせた大仏次郎の「史実と信ぜられるものに従い、克明すぎると自分でも見るくらいに、事実のブロックを積み重ねて行って、それがどんな意味を物語っているかを書き綴った」長編で、後に朝日放送で13話の連続1時間物テレビ映画として放送されました。
『見る会』は、明治150年の年に、この『天皇の世紀』13話を7回連続で見ながら、明治維新や岩倉使節団の意義を改めて考えようと昨年7月シェア奥沢でスタートしました。
2回目以降は会場を日比谷図書文化館4階のセミナールームに移し、本年2月の7回目をもって無事終了しました。
1時間物のテレビ映画と言う限界は当然あるものの、映像の迫力は絶大で、文字通り生きた歴史を学べました。毎回丹念な説明で理解を促進してくださったナヴィゲーターのみなさんに心から感謝申し上げます。
それにしても、大佛次郎が筆半ばで倒れ『天皇の世紀』を完結できなかったことが心残りです。(岩崎記)
回 | 開催日・場所 | タイトル(各巻48分) | ナヴィゲーター |
1 | 7月22日(日) @シェア奥沢 | 第一話 『黒船渡来』~太平の眠りを覚ます4隻の黒船
第二話 『野火』 ~変革の種を蒔いた吉田松陰 |
半澤健市氏 |
2 | 8月21日(火) @日比谷 | 第三話 『先覚』~砲術開祖・高島秋帆の執念
第四話 『地熱』~日米修好通商条約締結の波紋 |
岩崎洋三氏 |
3 | 10月5日(金) @日比谷 | 第五話 『大獄』~安政の大弾圧と桜田門外の変 第六話 『異国』~咸臨丸による太平洋横断の船旅 | 小野博正氏 |
4 | 11月13日(火) @日比谷 | 第七話 『黒い風』~相次いで起こるテロリズムの嵐 第八話 『降嫁』~公武合体に暗躍する人々 | 芳野健二氏 |
5 | 12月11日(火) @日比谷 | 第九話 『急流』~寺田屋事件の裏で起きた悲劇 第十話 『攘夷』~生麦村で白昼起きた異人斬り | 芳野健二氏 |
6 | 1月17日(木) @日比谷 | 第十一話 『決起』~奇才・高杉晋作の短すぎた生涯 第十二話 『義兵』~土佐勤皇党の斃れた志士たち | 小野博正氏 |
7 | 2月21日(木)
@日比谷(最終) |
第十三話 『壊滅』~時流に乗り遅れた天狗党の悲劇 | 塚本弘氏 |