歴史部会:7月部会報告「江戸ナイゼ―ション」

「江戸ナイゼ―ション」~「孫達に伝えたい日本・日本人の素晴らしさ」

小野寺 満憲

2008年の「江戸ナイゼーション」の講演時、今更江戸返りができるのかとの疑念が出たとか、9年後の今、メンバーの顔ぶれも変わって再紹介の意義もあるのではとのお薦めがあった。「江戸ナイゼ―ション」の主唱者は、著書「あと3年で、世界は江戸になる」(2007)の日下公人氏で、1970年頃「メイド・イン・ジャパン」が世界中に進出し、新興工業国及び大衆文化国として日本がデビューしたので、文明史論的には、30~40年のタイムラグで栄える文化産業を創って世界の先端の文化国になるだろうとの託宣であった。前提は、日本が江戸の素晴らしい文化・文明、ライフスタイルを生活に浸透させ、世界がその日本に憧れ、それを目指そうとするから世界も江戸に、と。流石先読みの達人!それを最近のテレビ番組・出版物から実感する。それらを江戸ブームを決定的にした渡辺京二著「逝きし世の面影」(1998)以来の内外の江戸化の実例として紹介しようとも考えたが、その中の外国人の言葉から講演内容を考え直した。文明の危機を迎えた今、世界の識者達は日本の世界的使命への覚醒を求めており、それを託すのは孫達の世代と考えたからである。英詩人アーノルド談(M22年):「地上で天国あるいは極楽に最も近づいている国だ。その景色は妖精のように優美で、その美術は絶妙であり、その神のように優しい性質は更に美しくその魅力的な態度、その礼儀正しさは、謙虚ではあるが卑屈に堕することなく、精巧であるが飾ることもない。これこそ日本を、あらゆる他国より一段と高い地位に置くものである」。その他の外国訪日者の共通の言葉【・日本の農民は豊かだ・日本の民衆は自由だ・これほど民衆に干渉しない政府はない。・貧乏人でも幸せな顔をしている・・・】いずれも庶民天国ぶりを述べ、しかも江戸文化はその庶民達が創り出したとされる。今回の講演のキーワードを「庶民」とし、庶民天国への縄文時代から地下水脈的流れを考察し、それを江戸の文化遺産に付け加えて孫達に伝えるのが、今後庶民化が進む世界で彼らが活躍する根源力になるのではと誇大妄想した。

資料は、説明資料と読み専用の配布資料の二つにして配布した。

  • 説明資料
  • ①江戸序説②日本の経営③世界的使命④庶民天国・江戸を実現した地下水脈
  • 配布資料
    1. 江戸全体像②江戸しぐさ③江戸庶民文化④学習資料⑤闘戦経に見る日本の国柄

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です