i-Café11月度開催報告(初回地方公演)

日時:令和元年11月13日(水)
場所:ゲルト・クナッパー ギャラリー(茨城県久慈郡大子町)

第52回i-Caféは、11月13日(水)茨城県久慈郡大子町のゲルト・クナッパー ギャラリーで開催されました。『i-Caféの絵』を描いてくれた会員のイラストレーターゆうきよしなり氏が同所で個展を開催する機会に、i-Café初の地方公演を実現しようと企画しました。直前に台風19号で町を流れる久慈川が氾濫し、水郡線の鉄橋が二つ落ちるなどの大災害に見舞われ、復興中に火災も発生して、一時は開催が危ぶまれましたが、『こんな時こそ、ゆうきよしなりさんのほっとする絵や、i-Café-musicで町の人たちに元気になってもらいたい』との二代目館長ウテ・クネッパーさんの決断でi-Caféは決行されました。東京から東北新幹線で那須塩原駅まで1時間、そして車でさらに1時間の遠隔地でしたが、泉代表以下12名の会員が駆けつけ、地元参加者共々40人以上の賑やかな会になりました。

①会場は江戸末期の古民家
会場は、1975年に大子に移り住んだドイツ人陶芸家故ゲルト・クネッパーさんが、廃屋になっていた江戸時代末期の長屋門付き藁ぶき屋根古民家修復し、長屋門にギャラリーを設けたもので、i-Caféは広い庭をの奥にある母屋で行われました。陶芸作品に囲まれ、部屋の中央には大きな鉄瓶の架かった囲炉裏がある趣のある会場でした。ウテさんはゲルトさんの長女で、5年前の当会新年会に来てくれたお馴染みでした。

②レクチャーは畠山朔男会員の『岩倉使節団に同行した5人の女子留学生』

プログラムは何時ものように第一部「映像とお話」、第二部「ミニ・コンサート」、第三部「交流会」の三部構成で、第一部では、DVD 『岩倉使節団の米欧回覧』 の第1章 「使節団の出発」を映した後、会員の畠山朔男氏が『岩倉使節団に同行した5人の女子留学生』と題して、津田梅子、大山捨松、永井繁子を中心に、留学生派遣経緯、現地での勉学状況、帰国後の活躍ぶりを、パワーポイントを駆使して丹念に話してくれました。大山捨松が那須塩原駅近辺に住んでいたこともあり、大変興味深く聞いていただけました。

③ミニコンサートは、永井繁子日本初演の『舞踏への勧誘』や『トミー・ポルカ』など

第二部ミニコンサートでは、帰国後音楽取調掛の洋琴教授となり西洋音楽導入に努めた永井繁子が明治22年6月華族会館の「音楽同好会」で日本初演したウェーバー『舞踏への勧誘』と、16歳で通訳見習いとして岩倉使節団に加わり、全米の人気者となり「♪小柄でかわいいトミー、人妻も娘も夢中、日本から来たサムライ・トミー♪」と歌われた立石斧次郎の『トミー・ポルカ』を植木さんがピアノで演じた後、i-Café Singersの畠山、岩崎の二人が、ジョン万次郎が日本に伝えたフォスターの『おおスザンナ』と『ケンタッキーの我が家』を披露しました。

③地元の方々と交流
第三部交流会では、ウテさん手作りのホットワインで体を温め、囲炉裏に手足をかざしながら、地元の方々と話が弾みました。シカゴの村井さんの紹介で水戸から駆けつけて下さった鈴木祐志さんには、前田利嗣の随員として岩倉使節団に加わった関澤明清が日本で初めて鱒の人工孵化を成功させたこと、その試験地が大子に近い那須や水戸だったことを語っていただきました。最後にみんなで『里の秋』を歌って、名残を惜しみました。
(文責:岩崎洋三)

 

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