歴史部会10月度開催報告:「幕末維新期米国日本人留学生研究の5W1Hと研究の最前線(?)」

日時:令和元年10月23日(水)13:30~17:00
場所:国際文化会館404
演題:「幕末維新期米国日本人留学生研究の5W1Hと研究の最前線(?)」
講師:塩崎 智先生
拓殖大学外国語学部教授(2006年~)学科長
武蔵大学人文学部非常勤講師(2004年~)
上智大学文学部史学科西洋古代史専攻卒業、国際基督教大学大学院比較文化研究科修士課程修了
主著
・『アメリカ知日派の起源―明治の留学生交流譚』
平凡社選 書、2001年
・『日露戦争もう一つの戦いーアメリカ世論を動かした5人の英語
名人』祥伝社新書、2006年
主要論文:「1870年に実施された米国国勢調査(Census)―日本人留学生情報の分析」『人文・自然・人間科学研究』41号、2019年3月

研究テーマ:幕末維新期米国日本人留学生史料収集と分析

大学時代はギリシャのテサロニケに遊学し大学院時代は地中海考古学専攻、キプロス島青銅器時代の研究。ICUキャンパス内の遺跡発掘作業に従事。読売新聞現地紙にパートタイムの記者として雇われボストン在住のアメリカ人から送られてきた100枚ほどの写真の調査を行った。日米の史料を活用してまとめた情報を、帰国後平凡社選書『アメリカ知日派の起源』として発表。
この写真の調査中、プリンストン大学のシンポジウムで泉三郎氏にお会いし、その後も研究上、もろもろ御世話になった。幕末から1876年までに欧米に派遣された文部省貸費留学生までが研究対象。
「誰が、いつ、どこで、何を学んでいたのか。」を検証する為にウイキペデイア情報を見ると誤りが散見される。岩倉具定と吉原重俊の例を挙げられたので吉原がYale大での状況を説明。
各学校のSchool Catalogueが入手できれば、その学校で使用していたテキストが分かるのでそのテキストを入手し、彼等の学びを追体験したい。
今後注目したい点は、留学生とキリスト教との関係である。留学先の市立アカデミー及びホームステイ先から受けたキリスト教の影響を調べたい。
彼らが帰国後、日本に与えた影響として、キリスト教が間接的に与えたものは何かを考えたい。また、その宗教的影響と彼らが与えた実学的影響も考えてみたいが、まずは、各留学生の留学中の事実の確認である。渡米日、帰国日(陽暦で統一)、留学先と5W1H、地元米国人との交流などについて史料を収集し、先学には及ばないが、「幕末維新期米国日本人留学生史料集成」をまとめることをライフワークにしている。

今後、回覧の会の協力も得たい。

文責:吉原重和

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