「活動内容」カテゴリーアーカイブ

部会、催しの報告(非会員用抜粋)
旧「部会/催し 報告」

歴史部会:9月部会報告『巴里籠城日誌』

9月18日 参加者20名で、『巴里籠城日誌』を、原作者・渡正元氏の、曾孫である渡洋二郎氏に、現在語訳に携わった真野文子氏と石川優美子氏(二人とも、やはり曾孫)のご参加を得て講演をいただいた。

渡正元は広島藩士の子で、脱藩して蘭学や仏語を学び、千両を豪商から借金して岩倉使節団に先立ち、単身軍事研究のため自費留学して、パリ滞在中に普仏戦争に遭遇。パリ市内に籠城して戦争中のパリ市民の姿や戦争の全容を活写した稀有な記録を残した。 続きを読む 歴史部会:9月部会報告『巴里籠城日誌』

開催案内:米欧回覧実記輪読会/英書輪読会

これまで毎週金曜日に国際文化会館で開催してきた『米欧回覧実記を読む会』は、9月以降、開催場所が日比谷図書文化館に変更、名称は『米欧回覧実記輪読会』となりました。

原則として、毎月第三水曜日13.00-14.40に開催、その後、15.00-17.00に『英書輪読会』が同会場で開催されます。

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i-Cafe-lecture:7月部会報告「岩倉使節団のドイツ回覧」

2017.7.30(日)14.30-16.00

藤沢の湘南アカデミア7階で開催された湘南日独協会の例会で、30人余の聴衆を前に『岩倉使節団のドイツ回覧』と題してお話させていただいた。湘南日独協会さんとは、過去に講師を斡旋いただいたり、i-Cafeにご参加いただいたりと交流を積み重ねて来た。

つづきは会員サイト(要パスワード)にて。

i-Cafe-music:7月部会報告「岩倉使節団の米欧回覧・デンマーク編」

2017.7.23(日)14.00-17.00@シェア奥沢

今回は「岩倉使節団の米欧回覧・デンマーク編」と、初めて小国をテーマにした。
元駐デンマーク大使佐野利男氏の「デンマーク国民のメンタリティ―」と題するお話は、 続きを読む i-Cafe-music:7月部会報告「岩倉使節団の米欧回覧・デンマーク編」

歴史部会:7月部会報告「江戸ナイゼ―ション」

「江戸ナイゼ―ション」~「孫達に伝えたい日本・日本人の素晴らしさ」

小野寺 満憲

2008年の「江戸ナイゼーション」の講演時、今更江戸返りができるのかとの疑念が出たとか、9年後の今、メンバーの顔ぶれも変わって再紹介の意義もあるのではとのお薦めがあった。「江戸ナイゼ―ション」の主唱者は、著書「あと3年で、世界は江戸になる」(2007)の日下公人氏で、1970年頃「メイド・イン・ジャパン」が世界中に進出し、新興工業国及び大衆文化国として日本がデビューしたので、文明史論的には、30~40年のタイムラグで栄える文化産業を創って世界の先端の文化国になるだろうとの託宣であった。前提は、日本が江戸の素晴らしい文化・文明、ライフスタイルを生活に浸透させ、世界がその日本に憧れ、それを目指そうとするから世界も江戸に、と。流石先読みの達人!それを最近のテレビ番組・出版物から実感する。それらを江戸ブームを決定的にした渡辺京二著「逝きし世の面影」(1998)以来の内外の江戸化の実例として紹介しようとも考えたが、その中の外国人の言葉から講演内容を考え直した。文明の危機を迎えた今、世界の識者達は日本の世界的使命への覚醒を求めており、それを託すのは孫達の世代と考えたからである。 続きを読む 歴史部会:7月部会報告「江戸ナイゼ―ション」

GJ研究会:7月部会報告「平成時代をふりかえる~天皇退位問題を中心に~」

7月度部会報告

  • 日時:平成29年7月15日(土)13:30~16:30
  • 場所:国際文化会館401号室
  • 演題:「平成時代をふりかえる~天皇退位問題を中心に~」
  • 講師:片山杜秀氏
    プロフィール:
    思想史研究者、音楽評論家
    2013
    年慶応大学法学部政治学科教授
    著書:「近代天皇論」(島薗進氏との対談、2017年集英社新書)
    「近代右翼思想」(2007年講談社選書メチエ)
    「未完のファッシズム”持たざる国”日本運命”」(2012年新潮社、2011年司馬遼太郎賞)
    「クラッシック迷宮図書館~片山杜秀の本3」(2010年アルテスパブリッシング)
    「見果てぬ日本~司馬遼太郎・小津安二郎・小松右京の挑戦」(2015年新潮社)
    他多数

     

    慶応大学教授片山杜秀教授から、以下のような講演、質疑応答があった

    平成元年は、1989年で、ベルリンの壁が崩壊した年。あれから、四半世紀が経った。

    ソ連型社会主義は行き詰まり、先進国の資本主義も格差拡大で、成長モデルを見失っている。そうした中で、中間団体と中間層が弱体化し、良識、常識、教養が崩壊しつつある。
    情報の多元化、劣化、発信源の無際限な拡大が促進され、価値観の局限化が進んでいる。

    日本では、自民党、民主党、都民ファーストなどが、圧勝しては、前との大胆な「切断」を作り出す。「切断」には、価値の問題だけでなく、人の問題もからむ。こうした経過の中で、国民という土壌が崩壊し、国民国家としてのまとまりが危うくなってくる。まとまり維持の最後の仕掛けが、宗教団体であり、国民の束ねの象徴としての天皇と言えよう。

    天皇像に関し、日本会議は、天皇の存在そのものが神聖としているが、今上天皇は、象徴として国民に承認されるためには不断の行為を通じ国民の理解を得ることが不可欠ということを平成28年夏のお言葉で明らかにされた。
    この「お言葉」ほど、戦後民主主義と象徴天皇との関係について、突き詰めて語られたものを他に知らない。
    民主主義の純粋型では、構成員のすべてが対等な民衆の一員であることが求められる。

     

    そこに「神」や「神」の片鱗を有する者がいてはならない。それでも民主主義世界に天皇がいるとすれば、その天皇は、人としてほかの国民から敬愛され信頼される特別な人であると不断に認証され続けなければならない。
    「お言葉」では、国民とふれあう行為を不断に続けることでただひたすら一個の人間として国民に認め続けてもらい皇位を保ちうる存在が象徴天皇であると述べられたと理解している。尊皇思想の中心であった水戸学の会沢正志斎は「新論」の中で、日本は、尊皇攘夷を目指すべきであるが、当時の国力では、欧米列強を追い払って、攘夷をやり遂げることは不可能なので、取りあえず
    文明開化をして、チャンスがあれば、攘夷をすればいいと提言している。

    そして、正に尊王攘夷の考え方で、太平洋戦争まで、突き進んで行った。その後、発展してきた今日の日本の中に、「神権的国家」「尊皇国家」の復活を唱える動きがあり、その方向で進むと、会沢正志斎の予言が二度当たるという
    ことになりかねない。これに、抵抗しているのが、戦後民主主義的象徴天皇像を突き詰めてこられた今上天皇その人であるように見えるところに、日本近代の壮大な悲喜劇があるのではないか。五箇条の御誓文の本質は、神がかった神国思想の否定だと思う。
    明治天皇の膨大な和歌も民と共感共苦をともにするお考えの表れであろう。

    「近代天皇論-「神聖」か「象徴」か」(集英社新書)の結語において、「象徴天皇制の虚妄に賭ける」というタイトルにしたのは、丸山真男氏が「戦後民主主義の虚妄に賭ける」と言ったことを踏まえ、ハードルは高くても、これに挑戦していくべきと思って、
    このタイトルにした。
    民主主義と天皇制は、究極的相性は、よくないだろう。
    しかし、近代民主主義国家として今のところもっとも長続きしているのは、極端に傾かず王室と民主主義政体を両立させてきたイギリスであるという歴史的事実もある。

    (文責 塚本 弘)

歴史部会:6月部会報告「宗教思想からみた東西文化比較」

『宗教思想からみた東西文化比較』

2017年6月19日 歴史部会
参加者:19名、プレゼンター:小野博正

タイトルと若干はずれたかもしれないが、今回のプレゼンの真の目的は、現在も世界中で絶えることのない戦争は、なぜ起こるのか? 一神教支配地域での宗教起源の戦争が、その大半を占めるのはなぜか? 宗教家同士による世界平和への模索は不可能か? 続きを読む 歴史部会:6月部会報告「宗教思想からみた東西文化比較」

グローバル研究会:5月部会報告「国際社会から見た日本と今後の進路」

グローバル研究会:5月部会報告
日時:平成29年5月20日(土)13:30~16:30
場所:国際文化会館401号
演題:「国際社会から見た日本と今後の進路」

講師:佐野利男氏 続きを読む グローバル研究会:5月部会報告「国際社会から見た日本と今後の進路」

歴史部会:5月部会報告「西洋近代の普遍性を問う」

『西洋近代の普遍性を問う』

5/15/2017 講師は吹田尚一氏。
20名参加。

今年の歴史部会の通底テーマが、「西洋の近代を疑ってみる」ことにあるので、今回はいきなり本丸に踏み込んだ感じである。西洋近代が達成したものには普遍性・合理性があるので、すべてが正しく、非西洋的社会は西洋により啓蒙すべきとの思想に予てから違和感をもっておられた吹田氏は、既存哲学思想を掘り起こしてこれを検証する。 続きを読む 歴史部会:5月部会報告「西洋近代の普遍性を問う」

歴史部会:4月部会報告「武器移転の世界展開と日本の位置」

武器移転の世界展開と日本の位置
横井勝彦氏

四月十七日開催、参加十八名。

近代とは何であったかを問うシリーズ4回目は、『大英帝国の<死の商人>』の著者・横井勝彦氏(明治大学教授)をお招きし講演いただいた。これまでと違った切り口から現代世界の焦眉の問題を歴史部会として見つめ直す機会となった。

武器移転とは、武器の貿易、取引ばかりでなく兵器の運用、それに伴う技術移転、武器生産、それらに関わる国や軍の政策、企業経営等の面も広く視野に入れた概念であるとの前置きがあった後、講演に入る。 続きを読む 歴史部会:4月部会報告「武器移転の世界展開と日本の位置」

英書輪読会:4月部会報告「ハリス輪読」

「The Complete Journal of Townsend Harris, First American Consul and Minister」輪読

2014年4月から毎月続けて来た「Sir Ernest SatowのA Diplomat in Japan」の輪読会は、無事読了した。

2月からは、英書輪読会として「The Complete Journal of Townsend Harris, First American Consul and Minister」を輪読している。 続きを読む

歴史部会: 3月部会報告「近代世界にとっての条約改正問題」

本年の歴史部会のテーマ『西洋文明とは』に沿って『近代世界にとっての条約改正問題』の演題で、条約改正交渉史から見える西洋の論理を、昨年の20周年シンポの『岩倉使節団の明治国家にもたらした〝光と影“パネルのモデレイターを務められた五百旗頭薫氏にお願いした。参加者22名。 続きを読む 歴史部会: 3月部会報告「近代世界にとっての条約改正問題」