会員層、組織
当会の特長は、学生や主婦からビジネスマン、官僚、ジャーナリスト、文筆家に学者など、社会の各層を網羅した人たちが集まって、年齢層も20歳台から80歳台までと幅広く、自由に意見交換をする雰囲気です。会員が活動する場としては、全体例会や各種イベントの他に、下記の部会と関西支部があります。
■米欧回覧実記輪読会
岩倉使節団に同行した書記官の久米邦武が訪問先である米欧各国で見聞したことを事細かに記した視察報告書『米欧回覧実記』。漢文調のオリジナル版、現代語訳版の2種類があります。岩倉使節団は明治4年11月12日(1871年12月23日)から1873年(明治6年)9月13日までの1年9ヶ月余(632日)を掛けて、米欧の条約締結国12ヶ国を歴訪した使節団であり、特命全権大使岩倉具視を筆頭に明治新政府首脳と随員含め総勢48名で構成されました。『米欧回覧実記』は途中で回覧を中止したスペイン、ポルトガル両国の略記等も含んだ全100巻(5冊、各冊約20巻)から成ります。
米欧回覧実記輪読会では、年に1冊(約20巻)のペースで実記を読み進め、報告者は担当の2~3巻に関連がある事項を発表し、意見交換をしています。漢文調のオリジナル版は読み難いので現代語訳版も併用。
現在は来年の150周年記念シンポジウムに向けて「632日の旅」について発表とデータベースの構築を行っています。
担当:岩崎洋三(iwasakiyz1116@gmail.com) 植木園子、富田兼任
■英書輪読会 現在「MitfordのMEMORIES(訳書タイトル:『英国外交官が見た幕末維新』)」
2003年1月にスタートした「英訳米欧回覧実記を読む会」が、全5巻を11年2ヶ月かけて読了しました。
その後、岩倉使節団や幕末維新を外国人はどう見ていたか英語文献を読んでみようということになり「E. Satow輪読会」として「Sir Ernest Satow, A Diplomat in Japan」を毎月1章ずつ輪読しましたが、2年9ヶ月かけて読了。2017年2月より「The Complete Journal of Townsend Harris, First American Consul and Minister(タウンゼント・ハリス日記)」、その後、「Verbeck of Japan(フルベッキ伝)」と読破し、現在は「MitfordのMEMORIES(訳書タイトル:『英国外交官が見た幕末維新』)」を輪読しています。
毎月第三水曜日13:00~15:00
担当:岩崎洋三(iwasakiyz1116@gmail.com) 植木園子、富田兼任
■歴史部会
この部会では、発足以来、岩倉使節団の欧米回覧を起点としつつ、幕末から明治維新、そして近現代史全般に亘り、多面的に歴史的出来事や人物評伝をとり上げて歴史を考えてまいりました。
現在は来年の150周年記念シンポジウムに向けて「岩倉使節団の群像」について外部専門家にも加わって頂き発表とデータベースの構築を行っています。
原則として毎月最終火曜日10:00~12:00にZOOMに依るオンラインで開催致します。
担当:小野博正、吉原重和、福島正和
上記部会(米欧回覧実記輪読会、英書輪読会、歴史部会)はZOOMに依るオンライン開催です。
参加費:無料
■グローバルジャパン(GJ)研究会
より良き日本の未来を目指すためには、何が必要であるかを討論する会です。
担当:三島研一(ken_mishi-1208@msa.biglobe.ne.jp)、塚本弘、森本淳之、小泉勝海
■i-Café
岩倉使節団をもっと気軽に知っていただこう、一緒に楽しく学ぼうと3年前に斬新なスタイルでスタートしました。
第55回のi-Caféは、音楽評論家萩谷由喜子さんをお招きして、『ウィーンに六段の調べ~ブラームスに箏を聞かせた岩倉具視の娘』と題して興味深いお話を、
琴の生演奏を交えながらお話いただきました。
担当:岩崎洋三(iwasakiyz1116@gmail.com)、植木園子
■関西支部
関西在住の会員で構成し、年4回の例会を開催しています。米欧回覧実記の輪読、研究発表、意見交換など。
関西地域に多いゆかりの地を尋ねる歴史散策なども行っています。
関西在住で岩倉使節団にご興味のあるご友人知人がおられましたら、ぜひご紹介ください。
■北米支部
シカゴの村井会員の多大な努力の結果によりデータベースおよびホームページのメンテ
が成されています。