昨秋の国際シンポジウムの開催は、当会にとって一つの大きな節目となりました。現在、その報告書やビデオの編集が進んでいますが、その完成によってあらためてその意義が再認識されると思います。そして、この春、出版された「実記」の完訳英文版ともあいまって「岩倉使節団」と「米欧回覧実記」の存在が、国内はむろん海外でもさらに広く知られることになるでしょう。
当会も設立7年目に入るわけですが、これを機にわれわれも「新たなる展開」に向けて大いに語り合いたいと思います。「事業は人なり」といいますが、当会の財産はなによりもその「人」にあります。これだけ多彩・有能な人材が集まっている会は珍しいとよくいわれますが、それだけにその力を結集して混迷日本のために何か役にたつことをしていきたいと思います。
日本人全体が自信や元気を失っているときだけに、本会の存在意義は大きいといわねばなりません。4月の例会ではこのことについても会員相互で大いに議論し、新たなヴィジョンについて語り、建設的な意見の交換をしたいと思います。