10 国際交流部会に期待する

 「岩倉使節団」とその記録「米欧回覧実記」にはいくつものアプローチがありますが、その一つが旅の側面であり国際交流の側面であります。

近代とくにここ数十年の交通通信機関の発達は目覚ましく、文物の国際交流はいよいよ盛んになり、人も情報も膨大なスケールで国際間を交流しています。

それはまことに素晴らしいことですが、一方ではマイナスも生んでいます。

なにしろ風土、人種、言語、歴史、価値観、風俗習慣が異なる相手とのつきあいがそれだけ増えるのですから、そこに摩擦も起こり、互いに理解する事が難しい局面も多発することになります。

そこでこの部会に期待したい第一のことは、その異文化が共存していくための知恵やルールを学ぶことであります。

幸いこの会には国際交渉について豊富やキャリアをお持ちの方が多いので、みなさんで知恵を出し合ってグローバルな時代に通用しうる日本人の生き方、ノウハウを考案していただけないかというのが第一の期待です。

それから期待したい第ニのことは旅そのものに関することです。むろん今回のような旅にまつわる講演も大歓迎ですし、ヨコハマツアーのような旅も大変結構です。これからもこの種の企画をすすめて下さると嬉しいですね。

それから三つ目に期待したいのが会員同士の交流、親睦です。

今回の新春交歓パーティのような企画は楽しくてお互いの交流、親睦にも非常によかったと思います。

ちょっと欲張りすぎだといわれるかも知れませんが、それだけこの部会は多面的で奥行きがあり魅力に富んでいるということではないでしょうか。

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