I-Café-lecture:4月開催報告『平成政権史―そして安倍政権の今』

日時:2019.4.2 13:30~16:30
場所:日比谷図書文化館4階スタジオプラス
講師:芹川洋一氏 日本経済新聞論説フェロー

芹川氏は1979年から2005年まで日経新聞の政治部に所属、その後も政治部長、論説委員長などを歴任し、一貫して踏み込んだ政治報道を貫いて来られた。昨年10月からはBSテレ東の『NIKKEI経済サロン』のキャスターとしてもご活躍中だ。テーマに沿ったご著書も、『平成の政治』、『平成政権史』、『政治が危ない』等少なくない。平成の終わりで、新元号制定や統一地方選挙関連のお仕事でご多忙の中、当会に時間を割いていただけたのは、大変幸運だった。

芹川氏は、折角政権交代を実現した民主党が政権運営に失敗して政権の座から滑り降りた後、野党が民主勢力の結集叶わず弱体化し、自民党長期政権を許容したという。現在の5政党の体制は、昭和の自民、社会、公明、民社、共産とほとんど一緒とし、自民党長期政権化の55年体制に戻ったともいう。そして、野党が旧体制を打破できるか否かは、今夏の参院選で野党が結集して一人区を制することが出来るか否かにかかっていると。

平成の政治に大きなインパクトを与えたものとして、芹川氏は小選挙区制の導入、上級官僚任免権を含む強すぎる官邸、政治資金規正法に伴う派閥の勢力後退で、養成機能が衰え国会議員の専門性が低下、地方議員が相対的に優位に立つ局面のが目立つようになったと。もし、野党が今後もバラバラのままだったら、待っているのは辞世の句のみと厳しくむすんだ。

講演後の質疑応答に丹念にお答えいただき、セッションが40分も続いたのは近来稀だった。それほど、お話が具体性を帯びて分かり易く、真剣な議論を呼び起こしたということだろう。芹川氏がお帰りになった後も、打ち上げでホットな論議が続いた。(文責岩崎洋三)

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