「英書輪読会」カテゴリーアーカイブ

英書輪読会:6月部会報告「ハリス日本滞在記」前半

英書輪読会:6月部会報告
日時:2018.6.13
担当:市川三世史

Journal 4 of Townsend Harris(April 1~July 31, 1857)
ハリス日本滞在記 (1857.4.1~ 7.31)

ハリスの上記滞在期間における幕府側の動きについて、これを「列強の軍事力に対する幕府の軍事力の実態」と題してまとめました。この内容は日記とは全く別個です。
すなわち、開国を迫る列強の圧力に対し、幕府側が保有する軍事力を調査したものです。

  • 列強と幕府の軍事力の比較
  1. 艦船:幕府は500石以上の大船建造禁止令を1609(慶長14)年以降、1842(天保12)年までに5回発令した。1500石(230トン)、200石(300トン)積みクラスの、木造平底帆船が最大である。大船建造禁止令の解除は、1853.9.15(嘉永6年)。第1回米国ペリー艦隊4隻の1853.7.8(嘉永6年)来日時の旗艦サスケハナは、排水量3885トンの世界最大級の蒸気外輪フリゲート艦(砲15門を搭載)
  2. 第2回ペリー艦隊9隻の1854.2.13(嘉永7年)来日時の旗艦ポーハタンは、排水量3825トンの蒸気外輪フリゲート艦(砲15門を搭載)
  3. 列強側
  4. このため大砲を積んだ軍船は全く存在しない。ましてや、蒸気機関の動力源を有する艦船もない。
  5. 日本側
  6. 防衛計画(砲台):戦力増強には新砲台の建設(埋立てを含む)、大砲の鋳造、弾薬の製造、砲兵隊の編成、維持、訓練など、莫大な費用を必要とした。
  7. しかも鋳造には、反射炉の製作から着手せねばならぬ状態にあった。
  8. 江戸湾の既存砲台の砲99門のうち、外国勢に比肩できる砲は僅かに19門であり、しかもその大半は臼砲であって射程が短く、ペリー艦隊まで砲弾は届かない。
  9. 幕府の責任者と財政1842(天保13)年      歳入148万2421両、歳出145万3209両、収支差額 黒字2万9212両大きな歳入は金銀の改鋳である。徳川200年の鎖国が大きくのしかかっている。
  10. 列強の軍事力には全く歯が立たない。また財政的にも無策で、戦費のための歳入増強が見込めない。
  11. 1854(弘化元年)         歳入171万9090両、歳出212万9130両、収支差額 黒字44万6340両
  12. 主席家老 阿部正弘
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英書輪読会:5月部会報告「ハリス日本滞在記 」

英書輪読会:5月部会報告「ハリス日本滞在記 」

ハリス日本滞在記 (1857.4.1~ 7.31:テキスト 第338ページ第 4行~第383ページ第 2行)

要旨
阿部にとり、将軍への大統領書簡の直接提示のための、ハリスの出府容認など論外である。従って下田奉行に全権委任と称して、ハリスの江戸出府要請を阻んできた。

結局この期間内にハリスが成し遂げた仕事は、先に締結(1854年3月31日/嘉永7年3月3日)されていた日米和親条約の、執行命令的性格を持つ補完条約である下田条約の締結(1857年5月26日/安政4年6月12日)である。

下田入港(1856.8.21)以来、1857.7.31まで11か月を経過しても、ハリスの出府要求はまだ実現されない。即ち、江戸城における合衆国大統領書簡の将軍への直接提示と陳述は、実現していない。この原因は、時の老中首座阿部正弘の、攘夷主義者に劣らぬ外国嫌いの、開国反対論者にある。

下田条約の主要項目
第1条 合衆国船に対して長崎を開港する。
第2条 下田と函館における合衆国人に永住権を与え、函館
港における副領事の任命権を認める。
第3条 通貨の相場を定め、合衆国人の従来の支払い額100
ドルに代えて、今後は34ドル50セントとする。
第4条 合衆国人は全て同国領事の管轄下におかれ、同国の
法律によって審理される。
第5条 長崎、下田、函館の港での合衆国船の修理と、代金
のバーター支払いを認める。
第6条 合衆国総領事の自由通行権を認めるが、その行使は
難船などの切迫の場合に限るよう下田奉行所は要望
し、領事も承諾する。
第7条 総領事および随員に、日本商人からの直接物品購入を
認める。 (文責 市川)

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英書輪読会:12月部会報告「ハリスの日記」

日時:2017年12月20日開催
内容:1856年12月4日から同年12月31日までを読んだ。

ハリスは「丹毒」、即ち主に連鎖球菌に感染して起る皮膚病のため健康は優れない。
12月31日、この年最後の日の感慨として「日本人との交渉、極めて遅速にして捗らず」と記している。その上自らの生活環境について日本側に対する不満を記録している
(永島脩一郎)

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英書輪読会:9月部会報告「ハリス下田上陸」

日比谷図書文化館セミナールームで開催している英書輪読会は、本年3月から3冊目のテキストTownsend HarrisのThe Complete Journal of Townsend Harrisに取り組んでいるが、今回9月13日(水)で6回目となり、いよいよハリス下田上陸の場面を迎えた。

詳しくは会員サイト(要パスワード)にてご覧ください。

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開催案内:米欧回覧実記輪読会/英書輪読会

これまで毎週金曜日に国際文化会館で開催してきた『米欧回覧実記を読む会』は、9月以降、開催場所が日比谷図書文化館に変更、名称は『米欧回覧実記輪読会』となりました。

原則として、毎月第三水曜日13.00-14.40に開催、その後、15.00-17.00に『英書輪読会』が同会場で開催されます。

続きを読む 開催案内:米欧回覧実記輪読会/英書輪読会

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英書輪読会:4月部会報告「ハリス輪読」

「The Complete Journal of Townsend Harris, First American Consul and Minister」輪読

2014年4月から毎月続けて来た「Sir Ernest SatowのA Diplomat in Japan」の輪読会は、無事読了した。

2月からは、英書輪読会として「The Complete Journal of Townsend Harris, First American Consul and Minister」を輪読している。 続きを読む

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